「ごめんって、見せて見せて」
俺は謝りながら愛想笑いでごまかした。
「ったく…。だからさ、これをこっちに移すじゃん?」
だけど、テツが色々攻略法を説明してくれていたのに…
俺の意識は別の方へ向いていく。
「うん」
テツにうんうんと相槌をうちながら、ゆっくり振り返る俺。
そして、誰もいない後方の景色に、不思議な感覚を覚えた。
相原夏美とは、あの時以来特に関わりはない。
廊下ですれ違うことや、見かけることはあっても、俺達が言葉を交わすことはなかった。
それにあいつは、
俺を確実に避けていて。
すれ違っても、絶対にこっちを見ないし目を合わせようともしない。
関わりたくないって雰囲気が言われなくても伝わってくる。



