俺は由希を試す為に、他の女を抱く。
いや…正しくは犯す。







「嫌!止めてっ!」


俺の下でごちゃごちゃ喚く女。あぁ、煩いなあ。少し黙ってくれないか。俺だって好きでお前みたいな女を犯す訳じゃないんだ。

俺は黙ってその女の口を手で塞いだ。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった女の顔は、見るに堪えないものだった。



「もうそろそろお姫様が来ると思うからさ、少し待っててね」


優しい口調で諭しても喚いてる女と何時まで経っても来ない由希に苛々してきた。由希は何をしてるんだ!

電話しようかな
何て思っていた時だった。





「春紀」




俺は、これから起こる事を考えて唇の端を歪めた。










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