「しょおー?」





「ん?どした?」





「んー…」





なんでもないよ?と言いながらユリはオレの腰に抱きつく





「なんか嫌なことでもあった?」





ユリのふんわり巻かれた髪をなでながら尋ねる





「んー…ん?」





顔をくしゃってさせてただ笑うだけ





ユリがこうやって甘えてくるときは大抵すごくつらいことが溜まって心が折れそうなとき





最初はそうなる前にオレに頼ってほしいって思ったし





そこまで溜め込む前に相談してほしいと思ったけど





これが彼女なりの頼りかたなのだと今は思っている





だからオレはユリが話したくないなら無理に聞かないし甘えたいなら全力で受け入れる





だからさ?またつらくなったら好きなだけオレに甘えて?





「しょう好きー」






「オレも好きだよ?」






-END-