俺は持ってきたアイツのエサをテーブルの上に置く。

一つの紙袋。


まったく面倒だ。


普通の女なら簡単に俺にオチるのに、アイツは普通じゃない。

まあ、経験ないみたいだから反応は多少面白いがな。

でも、あんなにオタクだとは……。

本当に理解できない。


ムカつくが、アイツに言うこと聞かせるには、これが一番なんだろうな。

そう思い、俺はもう一度紙袋に視線を戻した。


――このエサ使って、遊ぶとするか。


そうして、俺は黒いケータイを出し、アドレス帳から“オタミク”という名前を選びだすと、<調理室に来い。>と短くメールを打って送信した。


実はアイツんちに行った時、赤外線でメアドと番号入手しておいたんだ。


あと、この俺のも送っておいてやった。


これで、とんでくるだろ。