ガチャリと音をたて、ドアが開き始める。


――ヤバイッ!!!!


血の気が引き、この最悪な事態がスローモーションになって目に映る。


これはまずいっしょ!!


こっ、こんな光景は!


待って、お母さん――――!!


ドカッ!!


これぞ火事場の馬鹿力だ。


あたしはアイツをひっくり返して、ドアへ猛ダッシュ。


かなりドアは開き、お母さんの腕が大分見える。


コイツの本当の姿見られたら、もっと大変だよぉ!


間に合え――!!!!


あたしは精一杯ドアに手を伸ばす――。