着崩したYシャツからのぞく男らしい鎖骨、
切れ長の真剣な瞳、
なだらかな弧を描く形のいい薄い唇。
そんな整った顔に、
大好きな蓮様を意地悪にしたような顔に、
じっと見つめられている――。
ど、どうしよう??
顔が熱いっ――!
「や、やめてってば、ダ、ダサ太郎!!」
こんなヤツのペースに乗せられ、誘惑されるわけにはいかない!
胸のドキドキをおさめるように、言葉を絞りだす。
すると、アイツが甘い声で囁いた。
「ふーん。そうか。」
少し体を離し、悪巧みしているような笑みであたしを見下ろす――。
何企んでんだよー!?


