「山田太郎って笑える!ギャグ漫画かっつーの!」


あたしはこれでもかってくらい笑ってやった。


「俺に向かって何言ってんだよ。」


急に目の色を変え、ぼそりと呟くアイツ。


……な、何よ。


長めの前髪から見える目はあまりにも鋭い――。


その時だった。


ドサッ!


後頭部に衝撃を受けて、堅く閉じた目を開ければ、
目の前にはアイツの顔!!!!


「ちょ、何すんのっ!?」


気付けば、手首を床に押さえつけられ、
アイツがあたしの体に覆いかぶさってるし!!!!


「どいてよ、変態!」