「お前にピッタリな名前だろ。」


アイツはベッドの側面に深く寄り掛かると、得意気に言った。


「何が??」


コイツ、ついに頭が崩壊したか?


「だから、お前の苗字をローマ字で書くとOTAだろ。」


だから?


しかめっ面をしてアイツを見ていたら、アイツは部屋を見渡しこう続けた。


「お前、オタクだからな。“オタミク”ってあってるじゃんか。」


コイツ、今度こそ殺していいよね……?


あたしはアイツの胸ぐらを掴んだ。


「わかりもしないのに、バカにして、他人に、オタクって言われるの頭くるんだけど!」


もう、怒りが止まんない!


「このダサ太郎!!」