【拓真Side】


カーテンの隙間から朝日が差し込む部屋に響くかわいた紙の音。


そして、新聞の週刊誌の広告欄におどる文字。


《神崎拓真に早くもスキャンダル!!熱愛激写!!》


「何が熱愛だよっ!?」


俺は頭に来て新聞を放り投げた。


……あぁ、俺何してんだろうなぁ……?


今度は頭を抱えて髪をぐしゃり。


俺としたことが、こんなことになっちまうなんて……。


どうも最近俺らしくない。


昨夜だって、俺……アイツに何を……??


あぁ!!


思い出すなと言い聞かせながら首をぶんぶん振る。


そうだ、お、俺はアイツをからかってやっただけだ!


おっ、じゃあ、朝飯作るか!