へっ?? どこかから聞こえてくる怒りを帯びた低い声。 横を向いて確かめると、黒のジャケットに特徴的なうっとうしい髪の男がだるそうに立っていた。 「ア、アイツ――!」 ヤ、ヤバい! 怒りのオーラが出てるよ……。 「じゃあ敗者は退散しないとね。」 祈織お兄さんはにこやかにそう言いながら、ブランコを軋ませ立ち上がる。 その刹那、視界が暗くなって、おでこに優しい温もりを感じた――。 「じゃあね、実來ちゃん。」 そのまま去っていく祈織お兄さん……。 さっき何が起きたの――?