「痛っ!」
何事かと視線をスライドさせれば、ボヨンと出ているお腹が見えた。
「おーい、太田!ちゃんと聞けー。」
ハラダシめっ!
手にはあたしを叩いたであろう教科書が丸められ手に納まっている。
「聞いてますって!何も叩かなくても!」
あたしはキッとハラダシの真ん丸な顔を睨んでやった。
「いっちょ前にため息ついてっからだ。負のオーラうつすなよー、わっはっは!」
何なんだよ!!
言いたいことをいい終えたハラダシは、ペタッペタッというサンダルの音を響かせ教壇の方へと去っていく。
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