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いつもの調理室に俺の重いため息が広がっていく。


……俺としたことが、アイツに借りを作ってしまった……。


はぁ〜……。


どんなに疲れていても授業中に寝たことないのに。


昨日遅くまで漫画読みすぎたか……。


――あぁ、昨日といえば、水無月祈織と賭けをしたんだった。


何であんなこと言ったんだろうな、俺は?


ずっと演じてきたのが水の泡だ。


水無月もマジで受けてたし……。


この間も少し感じたが、アイツのことになると、水無月のあの笑顔が消えている。


もしかしたらアイツのこと好きなのか――?