睨んだ先には席に座った不細工な顔をしたアイツがいた。


……犯人はバカオタミクか。


ホント、コイツはいつもいつも俺を!


「――おい!――おい!」


……はぁ?


アイツのコソコソとしているが喧しい声を出しながら、顎で前方を指し俺に指図していた。


腹立たしかったが、顔をしかめながら体を起こす。


「山田ー。山田太郎ー!」


えっ!?

ハラダシが俺を呼んでるっ!?


「あっ、はい!!」


俺は反射的に立ち上がった。


「寝てたんじゃないだろうなぁ?他の授業では寝ても、俺の楽しい授業で寝るなよ〜、ワッハッハ!じゃあ、早くそのページ読め〜。」


あぁ、やばかった〜。