パシッ!


「ホント、お前って面倒くさい。いいからさっさとパン買ってこい。」


アイツは前みたいにいとも簡単に片手であたしの拳を受け止める。


余裕な顔しやがって、ムカつくー!


あたしは思わず唇を強く強く噛み締めた。


「わかったら、とっとと行ってこい。」


切れ長の目であたしを涼しげに見ながら上から目線で命令してくる。


ホント、腹たつ!!

契約はしたけど、ストライキだ!


「イヤだ。絶対行かない!まずその態度なおすことね!!」


あたしはビシッと言って、駆け足でその場を去る。


ったく、態度改めろ、最低男!

あたしは走りながら悪態をついた。


あっ、お弁当置いてきちゃったぁ。


しょうがないかぁ、お昼抜きだね……。