――あぁ、もう!!
なんだか悔しくなって髪をグシャグシャッとしながら両手で頭を抱え込んだ。
でも、その時名案が思い浮かんで、あたしの手はポンとすっきりする音を奏でる。
――これがあったか!
我ながら最高なこの名案にニヤつきながらポケットを探り、ケータイを出して身をかがめた。
寝顔撮って後でからかってやろうっと!
そして、カメラモードにして液晶に映るアイツの顔を改めてよく見た。
……ドキン。
胸がその瞬間キュンと苦しくなる。
普段の意地悪なアイツとはかけ離れた顔……。
閉じられている瞼は長い睫毛が目立ち、いつになくやわらかい表情で眠るアイツにはとげとげした雰囲気はなくて、とても無防備だった。
まるで、蓮様が漫画の世界から飛び出して、あたしの目の前ですやすや眠っているみたい――。


