あたしおかしいぞ!!


あんなヤツのために働いてるなんて!!


あたしはとぼとぼ歩いて調理室に向かいながら、耳をふさぎ頭を抱えた。


全部その記憶を消したい、アニメを見て忘れて幸せ気分になりたいー!


……でもさ、最近あたしよりアイツの方がおかしいよね?


この間はびっくりしたもん!


まさか家に来るとは思わなかったし、祈織お兄さんにはバラすし。


あたしにはあれだけ、喋ったら殺すとか言ったくせに、何なのよ!?



「ん?太田か?」


……ん?あたし?


あたしは頭を抱えながらひょこっと上を向く。


「……ハ、ハラダシ……。」


最悪……。