「へっ??」


聞き慣れない言葉に間の抜けた声が出る……。


「可愛いなぁと思ってさ。」

「……ひっ!!」


顔が熱くなって、わけわかんない声が出た。


恥ずかしくて顔を隠そうと手が慌てふためく。


もう顔真っ赤だよぉ……!


「そういえば、実來ちゃん、あれから、恋はしてないの?」


……??


恋………。


あたしの顔は冷却されるように熱がひいていった。


「……あたしは二次元でいいんですよ。もう恋なんて、アハハ……。」


あたしは脳裏の片隅によみがえった苦い思い出を笑い飛ばした。


もうあんなのまっぴらだ……。