早くしろって、実來! 「あ、あの、アイスティーってあります……?」 あたしは恐る恐る尋ねてみる。 もっともっとオシャレなものしかなかったりするのかな?? 「ええ、ございますよ。」 よかったぁ~。 「じゃあ、それお願いします。」 「畏まりました。」 白髪紳士は華麗な身のこなしで一礼した。 なんだか恥ずかしくなってくる……。 「実來ちゃん、遠慮しなくていいのに。あの、女の子が喜びそうなスイーツもつけてもらえます?」 「承知いたしました。」 白髪紳士はにこりと微笑み踵を返して去っていった。