アイツは一瞬目を大きく見開くと、体を起こし顔を歪めた。


「……もしかしてアンタ……最初からこのつもりで!?最低ねっ!!!!」


下唇が白くなるほど噛まれたその顔からは、悔しさが滲み出ていた。


気付かないお前がバカなんだよ。


「もうお前は契約したんだ。まず初仕事に購買でパン買ってこい、今すぐに。」


俺は壁にもたれ金を差出しながら、顎で戸をさす。


アイツは、悔しげにうなり声を出しながら、金をむしりとってダッシュで出ていった。



これからたんまりコキ使ってやる――。


そして、どんなふうにアイツで遊ぼうか――?