「せ、せっかくだから、わ、私がもらっといてあげるっ!」
セリフ自体は強気だが、もう完全にデレッとしてるコイツ。
そして、コイツはこれに手を伸ばしてきた。
そんな簡単に手に入るわけないだろ。
ヒョイ。
「ちょっと!!届かないじゃない!」
俺はそれを更に高い位置に持ち上げた。
必死になって背伸びしてピョンピョン跳ねながら手を伸ばすコイツの姿は、まるで遊ばれてる猫だ。
この身長差で届くはずがないと、俺は勝ち誇り笑う。
「ただでやるわけないだろ。対価を払わないとなぁ?」
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