「人は弱い。人を傷つけても、その人の痛みはあまりわからないんだ。でも傷つけられてから、やっと理解するんだ。でも絵麻,助けたいんだよね」
アタシはコクリと頷いた。そして
「教室、行って来る」

ガラッ
教室がシンとする。
「愛莉…っ」
アタシは弱いよ
すっごく
床に丸まって疼くまっている、愛莉の手をそっとにぎる。
アタシにはこんな事しか出来ない
「絵麻…ありがとう」
「ごめん愛莉」
アタシ少しは強くなれた?「はい、ハンカチね」
里於が側に寄る
「飛鳥も手伝うよぉ♪」
「ありがとう…っう」
涙を隠すように泣く愛莉を見てアタシは、もっと早く助けてあげれば…。って思った