しかし、何処もピンと来ない。
その時、一つピンと思い浮かんだ場所。
それは―…
―ギィィィ
古い不気味な音をたてるドアを思いっきり押す。
「ココ?雅のオススメの場所って。」
「うん、ちょっと汚いけど静かだよ。」
「へぇ~」
私達が来た所は、旧校舎の2階の一番端の部屋。
昔は、音楽室だったみたい。
壁にはいろんな作曲家の人の写真が飾られている。
「…悠真くん?どうしたの??」
悠真くんは、この部屋全体を見回した後、静かに瞼を落とした。
そして、そのまま口をゆっくり開いた。
「……雅。
雅は今、誰の事考えてる?」
えっ!?
何で、いきなりそんな事聞くの?
「…彼氏の事?」
悠真くんは、そう小さく呟いくと、目をあけ、その大きな瞳で私を見つめる。

