「あっ、そういえば 何でココにいるの?
この町が恋しくなったとか?」
私は、悠真くんに髪を触られたのが恥ずかしすぎて、
話題をそらした。
「あぁ、またコッチに戻ってくる事になったんだ。」
「え!何で??」
「前の家じゃないんだけど、この辺の家が中古で売ってたから、
コッチに戻りたいって親に言ったんだ。」
「へぇ…
でも、何でさっきあんなとこで立ってたの?」
さっきとは、
雨の中濡れながら、立っていた時の事だ。
「…雅、待ってたんだ。」
「えっ?」
「さっき、雅の家に行ったんだけど、留守だったから
外のそこら辺にいれば 会えるかなと思って。」
「そんなっ…傘、持ってなかったの?」
「いや、早く雅に会いたいと思って、新居に着いてからすぐ来たんだ。」

