「何だよ?」
ぶっきらぼうに返事をする拓真。
「今日さ、泊まってもいい?」
拓真の胸の中でそう囁くと…
「はぁ?」
不機嫌な拓真の声が聞こえてきた。
「えっ…ダメなの?」
「あのなぁ、いくら相手が雅でも、俺だって男なんだよ。」
「…?」
私が訳分からないと言わんばかりに、拓真を見上げて首を傾げると、
「だからぁ!
早く家に帰んねーと 襲うぞって言ってんだよ。」
私は その言葉に一瞬にして顔が赤くなった。
そして、抱き締められていた体をそっと 拓真の腕から離す。
「…帰る。」
私がそう言うと拓真は…
「いい子だな。」
と私の頭をポンポンと叩いた。

