Reality~切ない恋の唄~

私は…

美奈ほど長い間レッスンに通ってたわけじゃないし、
彼女みたいに踊れるわけでもない。

歌もそんなに上手くないし、
顔だって可愛くない。



でも…

龍二先生の一言で喜んだり、
落ち込んだりしながら
毎日頑張ってきた。

なんのとりえもない私。

今、歌を失ったら、
本当に何もなくなってしまう。



やっとここまで
たどり着いたのに…

こんなことで
つかみかけた夢を終わらせたくない。



目をあけると、
扉に一歩近づく。



こぶしを握りしめ、
扉をノックした。