Reality~切ない恋の唄~

しばらく扉を見つめていた橘さんが振り返った。

「あっ!舞ちゃん、ごめん。急用思い出しちゃった…
一人で大丈夫だよね?」

「えっ!?…全然、大丈夫じゃないです!!」

「本当にごめんね。僕、今すぐ行かないと…
舞ちゃん、頑張って!」

「ちょっと待って…
橘さ~ん!!」



橘さんは携帯電話を耳にあて、
逃げるように去っていく…。

「もしもし、橘です。お疲れさまです…あっ、その件ですか?」



橘さんは
私以外の新人も受け持っていて忙しいのは知ってる。



でも…

橘さんの携帯は
通話中だとランプが点滅する。



さっきは…

絶対に光ってなかった。



橘さんの嘘つき!



どうして大人は
都合が悪くなると上手く嘘をついて逃げるんだ~!!