Reality~切ない恋の唄~

先生は人の心が読めるのか…??

何かを観察するような眼差しで私を見てる。

何もかも見透かされそうで、
慌てて目をそらした。



「とりあえず歌ってみろ。」

「えっ…!?」

譜面台に手を伸ばそうと振り返った時、

誰か見てる…!?



このスタジオは
扉の中央が透明なガラスになっていて、外からのぞくことができる。



日本人形みたいにまっすぐな黒髪に、金縁の眼鏡。

年齢は…
確実に30歳過ぎてそう。

いかにも仕事ができそうな感じの女性。



廊下からまっすぐ私を見てる。

思いっきり目が合ってるのに、微動だにしない。



この人、
絶対ただ者じゃない。



「高橋、どうした?」