Reality~切ない恋の唄~

「麗さん…」

私の声は、麗さんの耳に届かなかったようだ。

まっすぐ社長室へと歩いていく麗さん。

いつもの明るい笑顔はない。

彼女も、社長から呼び出されたんだろうか。



その儚げな後ろ姿を見た時、
この先に起こることを微かに予感したのかもしれない。



なぜか目が離せなくなって、
麗さんが見えなくなるまでずっと後ろ姿を見つめていた。