Reality~切ない恋の唄~

建物の隙間に、
カメラマンの姿が見える。



「どうしよ…」

助けを求めるように先生を見上げる。



「お前はもう行きなさい。」

「でも…」

先生は不安そうな私の頭をポンと叩いた。



「後は俺に任せとけ。大丈夫だから。」

先生はタクシーのドアを閉め、
カメラマンへと歩いていく。



私は窓を開け、
先生のほうに身をのりだした。

「龍二先生!」