Reality~切ない恋の唄~

「今度は新人賞じゃなくて、大賞とってからこいよ。」

先生は、私と目の高さを合わせるようにのぞきこんだ。



「それは…
一生くるなって意味ですか?」

タクシーの中から先生を見上げる私。



「さあ…、来年にはこれるかもしれないしな。
お前は、俺の生徒だから。」

自信に満ちた先生の笑顔。

私は、この笑顔が一番好き。



しばらく先生の顔が見れないと思うと、
また泣きそうになってしまう。



「せっかくの芸能人が台無しだ。」

そう言いながら、
先生はサングラスをはずした。