Reality~切ない恋の唄~

「舞子!」

美奈がものすごい勢いで走ってきて、
私の携帯を取りあげた。



彼女は携帯を背中に隠すと、
ジュリア様に頭を下げた。

「おはようございます。」

私も真似して挨拶してみた。



ジュリア様は目を合わせることはないけど、
まっすぐ前を向いたまま「おはよう」と言ってくれた。



ジュリア様に挨拶されちゃった!



「美奈~!すごい、本物だよ!!」

ジュリア様が通り過ぎると、
美奈は私の腕をつかんで階段を駆け降りた。