Reality~切ない恋の唄~

初めての一位。

嬉しい瞬間のはずなのに…

急に胸が苦しくなった。



心に浮かんだのは、
龍二先生の顔。

『お前に一番がとれたらな』

チョーカーを見せびらかしながら、得意げに笑った先生の顔。



やっと…

初めてとった一番。



この瞬間は、
先生と一緒に迎えたかった。



龍二先生の喜ぶ顔が見たかった。

この瞬間に、
先生に伝えたいことがたくさんあった。

もっと早く伝えなきゃいけなかったんだ…



今まで抑えていた感情が静かに動き出した。

素の自分に戻ってしまいそうになる。

感情の波に流されてしまわないように、唇を噛みしめた。