先生は何も言わない。

私は声を張り上げた。

「桜井社長、聞いて下さい!
本当に違うんです。」



「子供は黙ってなさい!」

有無を言わせぬ強い口調。

私はひるまなかった。

「龍二先生は悪くありません!」



社長はいきなり私の腕をつかむと、廊下に引きずり出した。

「舞、あなたはもういいわ。早く帰りなさい。」

「そんな…」