Reality~切ない恋の唄~

「あっ!!」

石につまづいた拍子に、
携帯を落としてしまった。



立ち上がろうとした時、
男が私の片手をつかんだ。



母が電話に出てるかわからない。

すがるような気持ちで叫んだ。

「お母さん、助けて!」



もう片方の手を携帯に伸ばそうとすると、
男は携帯を拾い上げ噴水に向かって投げた。



振りほどこうとしても、
男の力にはかなわない。



「誰か、助けて!!」