「MADOKAちゃーん、こっち向いてくれるかなぁー?」
知らないとこに来ていたため、私は不安になっていた。
表情に出ないうえに、カメラマンの声を冷静に聞く余裕はなかったんだ。
「MADOKAちゃん、こっち向いてくれる?」
ようやくカメラマンの声に気づいた私は声のした方を向く。
カシャ。
声のした方を向いた途端にシャッターを切られる。
私は驚いて体を硬直させた。
「MADOKAちゃん、ビックリさせちゃったかなー?
ごめんね~?MADOKAちゃん、もうちょっと自由に動いてくれるかな?」
私は、言われたとおりにスタジオの中を動いてみた。