もう一つ、強がりでもなく思ったことがあった。


長瀬さんが好きだというのに自信を持っているキミにだからこそ


惹かれたのかもしれないって。



「歩希、なに女の子みたいな髪型してるの」

「はっ?いつもじゃん」


なんて、あたしはあたしなりの努力を始めた。



別に付き合いたいなんて思わない。

ただ、恋する魔法にまんまとかかってみたかったのだ。