「…やっぱり、ケーシャ様なのね?」
ため息をつくようにロットが問う
そうよ、どうして気づかなかったの
あの人がためらうように名前を口にした日を思い出す
「このこと…頭に言うの…?」
「…見てしまった以上仕方がないわ
だけどイブ、ケーシャ様と手を切って、また兵士の相手をするって言うなら、今見たことは黙っておく
…ねぇ、イブ
私たちは奴隷なの
国王の恋人にすらなれない、それどころか国王をたぶらかした罪で火刑に処されてしまうのよ!?
どこにも未来なんてないの…!」
悲痛に声をあげてロットが私の肩を揺さぶる


