禁恋-禁断の果実たち-




 奴隷は、自らの欲望を吐き出すために存在するもの…



 兵士たちはみんなそう言っていたし、


 私だってそう思っていた。




 悲しいとは思ったことがない。



 だってそれが当たり前だったから。




 なのに…



 あの男だけが、それを否定した。




「お前も私も、同じ人間ではないか。


 私がむりやりお前に言うことを聞かせて抱いても



 私はきっと満足はしないだろう」




 なぜ抱かないのか、と迫った時



 男はこう言いながら微笑んだ。