「だ、大丈夫だよ〜アハハ…」
「よかった〜」
華菜は安心したように言い、春馬には「ね?」と問いかけてる。
相変わらずラブラブカップルだなぁ。
「あっ!お兄ちゃん!美花たちはもう、帰るね」
気を使ってくれた美花。
なんだかんだ優しいなぁ。
「そういえば、優美亜はここに来たの?」
あ…。その質問かよ…。
華菜はニヤニヤしながら聞いてくる。
「…来てねえよ」
オレは溜め息混じりに答えた。
オレ、優美亜に嫌われたっぽいな…。
オレと優美亜の距離が広がってるような気がした。
いつもオレが原因だよな。
いつもオレが優美亜を悲しませてるよな。
自分を沢山責めた。
責めきれないほどに…。

「あっ!もう6時!帰んなきゃ!じゃあ、お大事に!華菜行くぞ」
こう言い残して春馬と華菜は帰って行った。
羨ましいよ…。
あんなに上手くいくカップル。
ホント羨ましい。
こんなコトを考えていたら、いつの間にか寝てしまった…。

「…也くん!友也くんてば!」
あぁ???
誰だよ……。
欠伸をしながら目を擦りながら起きた。
「やっと起きた!夜ご飯の時間よ?」
あっ。ナースさんか。
優美亜じゃないと嬉しくねぇし。

時計に目をやると、8時を回っていた。