真剣な顔で。
「優美亜ぁぁぁぁ!!!!」
オレは精一杯叫んだ。
だが、優美亜は大粒の涙を流しながら走ってどこかへ消えていってしまった…。
―――。
その後は何も覚えてない。
意識がもうろうとしてきて…。

―翌日
気づけばオレは知らない部屋にいた。
そこは白い天井で辺りを見渡すと、ナースさんとお母さんがいて…………。
あっ!!!!!!
そうだった!!!!!
思い出した。
なんか体がダルいなぁ…。「友也!あんた大丈夫?!」
お母さん…。
心配かけてごめんね…。
「お兄ちゃん!!まったくドジだね」
くそ…。美花のやつ…。
まぁ今回は許してやるか!
「アハハ!!!まぁ心配なしだ」
家族に心配かけたくない。
―コンコン……

ん?????
部屋に静かに響いたドアを叩く音。
誰だろう?
まさか優美亜!?
……まさかね。
「どーぞ?」
美花が勝手に言った。
まぁいいけど。
「あの…竹内友也君の友達なんですけど…。」
誰かと思えば、春馬と華菜だった。
ちっ…。
優美亜じゃなかったし。
「こんにちは!大丈夫なの?」
華菜が心配そうにオレの顔を覗き込む。
あの………。
視線がいたいです…。
春馬に睨まれてるような……。
春馬を見ると、予想は的中した。