人にボール当てておいて呑気にサッカーかよ。
ふざけんなよ。
常識はずれでしょ?
ってこんなコトを考えてないで秋弥を保健室まで連れていこうとしたとき…
ダダダダ…
速い!!!!!
サッカー部が走って来る!
もちろん、オレ等はぶつかった。
痛てぇ……。
?!?!?!
引きずられてる!!!
痛い痛い痛い!!!!!!
顔の皮膚、足の皮膚が荒れてく。
「ボケナス!」
俺が叫んだ途端、辺りは静まり返った。
サッカー部の野郎はやっと気づいたみたいだ。
普通はすぐに気づくよ。
ホントに常識はずれ。
痛てえ…。
その後は何とか秋弥と頑張って保健室まで歩いた。

これが優美亜を傷つけた原因…。

オレ等は保健室に行った。
なんかやけに誰かが楽しんでる…。
この声は優美亜!?
何とかなるかも。

こう期待したオレはバカだった。
優美亜を傷つけるなんて思いもしなかった…。

「どうしたの!?」
違うクラスの子が驚いてる。
そりゃ当然。
血だらけのオレ等を見れば誰だって驚くはず。
「…そんなコトより手当…」
秋弥が苦しそうに言う。
「電話してる!先生」
「うぅ…」
優美亜がいる方を見ると、優美亜は泣いていた。
違うクラスの子が優美亜を怒鳴りつける。