私の目からは涙が溢れ出す。
｢優美亜!泣いてる場合じゃないよ?!彼氏助けたくないの?!秋弥も大切な友達だろ!!!｣
愛伊が私に言う。
理解出来ない…。
｢優美亜ぁぁぁぁ!!!!!｣
友也が泣き叫ぶように私の名を呼ぶ。
でも私は気づけば、友也達を無視して逃げていた………。

｢―美亜!優美亜!｣
ん…?
目が覚めた私。
周りを見ると、愛伊がいた。
何で??
ここ何処よ…。
私何してたの…??
｢あー!優美亜!!あんた倒れたの!!!震えが停まってないのに無理に走るから…｣
震えた?
｢何言ってんの?私たち保健室に……あーーー!!!!｣
思い出した。
私は愛伊と保健室で体重を量って喜んでたら友也と秋弥が保健室に来て……。
血まみれの2人を見た。
でも私は逃げた。
やっと全部思い出した。
｢秋弥は?!友也は?!｣
私は慌てて聞いた。
｢あの2人なら病院。入院みたい｣
えっ…?
に、入院??
そんなに怪我が酷かったのに、私は見捨てたんだ…。
最低じゃん。私。
｢だから、今日見舞に行こ?｣
………。
戸惑う私。
怖い怖い怖い!!!!!!
傷だらけの2人を見るなんて…。
｢…?優美亜?どした?｣
｢こ、怖い…。傷だ……｣
｢ふざけんなよ!優美亜!ちゃんとして!目を覚まして!｣