今更、何よ…。
もう、学校ちがうから、関わらないって約束したじゃん。
だけど、カレは近づいて来る。
いや……。やめて…。
私は金縛りにあったかのように、動けなかった。
逃げたい…。
誰か助けて…。
こわいよ…………。
｢櫻井…。寂しかったよ。君がいなくて。オレの学校さぁ、ブスばっか。それより、楽斗とか莉真は元気か…？｣
あんたの話なんか、聞きたくないし。
てか、目障り。
消えてよ。早く家に帰りたいんだけど。
私は怒りと悲しみが切れた。
｢つーか何？そんなくだらない話で私を呼び止めたの？言ったよね？私はあんたと関わりたくないって。つーかさぁ、最初から莉真が好きだったなら、あんな中途半端なコトしないで。｣
私は歩きだそうとした。

―ガシっ
え？何？は？
私の頭はハテナでいっぱい。
手が……思うように動かない…！
イタいよ……。
見ると、私の元カレが私の腕を掴んでる。
｢話せよ…！｣
男口調になる私。
カレの顔を見ると、気持ち悪いほどにやけてる。
…嫌な予感がする。
今考えれば、カレの家が目の前に…。
｢逃がす訳にはいかない｣
カレは目がたれてる…。
｢前みたいに、ヤって欲しいんだろ？望み通りだ｣