__明らかに性格悪そうな通称『王子』がいた。 今悪口言ってたんだけ!? どっどうしよう!? 「・・・・えーと、あの、あ、待って綾ちゃーん!」 「行かせるわけないじゃん(笑)」 やばいやばい。私は肩をがっしり捕まれていた。 しかも凄い力で。 「なにしてんのよっ!」 「いやー、悪口が聞こえたから(笑)」 「はなしなさいよ!王子のくせに乱暴なんじゃないの?」 「きゃーっ!王子に何してくれるのよっ!?」 王子のファンとみられる子の奇声で一杯だ。