家から離れ、草原の中にある道を歩く。

草原には魔界から抜け出てきた魔物がいるようだ。

手はずを踏まずに、抜け出てくる魔物もいる。

道を歩いていると襲い掛かってくる。

しかし、近所の魔物は非常に弱い。

犬のような形をした魔物である。

しかし、撫でるほど優しい生き物でもない。

噛み付いてくるし、当たり所が悪ければ俺が死ぬ。

剣を抜く。

「邪魔をするなっつってんだろうが、ボケが」

襲い掛かる犬の魔物に一太刀を浴びせ続けて、剣を振るい血を払い、鞘に差し込む。

犬の魔族を倒せば、経験値という物が入る。

レベルという物もあってだな、一上がる事に力と体力が増える。

どうやら、一上がれば自分の体の中に音が鳴り響く。

そして、強くなるというわけだ。

レベル上げには興味はないが、レベル上げをしなければ辿り着けないところもある。

そう、魔界へ通ずる道にはヤクザのような魔物がいる。

あいつ等は魔界への道を閉ざす者として邪魔なのだ。

魔界へ行きたいと思った事は無いが、むやみやたらに邪魔をするような輩は好きではない。

そして、目の前には、三匹の魔物がいる。

狼人間に飛び跳ねている凶暴な魚が二匹。

「何見とるんじゃ、殺すぞ、ワレ」

魔物は屯しながら、ヤンキーのようにタバコを吸っている。

「ああ?テメエらのようなカスに殺れるとでも思ってんのか?」

再び剣を抜いた。