婚約者となんて!



「とりあえず、立ち話も
 
 なんだから、座って。」


悠木のお母さんが

優しく言う。



「はい。失礼します。」


あたしはお母さんの

隣に座った。




座っている場所は、

横長の机に、

あたし達の家族が

向かい合って座ってる。




「じゃあせっかくだし、

 あとは若いお2人で♪」


まだなにもしてないのに、

あたし達の両親は

出て行った。