「あれ?」

後ろから
聞こえた言葉に
驚く。


「姫乃じゃん。なにしとん?」

隣の家に
高校になってから
引っ越してきた
西條悠哉。

高校は神奈川の一番高。

あたしの南高校とは
同じ神奈川でも
レベルが違いすぎる。

ちなみに
野球部のキャプテンらしい。

「あ、ゆーや。元気だった?」

「おう。明日試合、あんだよな?」

「うん!!ゆーやの学校と最後に戦えたらいいなあ。」

「勝ち進んだら多分あるよ?俺は最初西高と、お前らは北高じゃね?」

「うん…北高強そう~」

「大丈夫だろって。ま、優勝は俺の高校だと思うけどな。」

悠哉は笑いながら言った。

「組み合い表持ってる?」

「ん?あるよ。」

あたしは
悠哉に野球の組み合い表を見せてもらった。