世界中どこを探しても



「おい、姫乃。」

突然彦一が
話しかけて来た


「なに?」

「お前、明日来れるんだよな?」

「来れるってば!!なんで?」

「いや、なんでもないから。」

すれ違ったとき
彦一は頭を
ぐしゃぐしゃって
撫でてきた。



ミステリアスなやつ。
いこが好きなくせに。
あたしは滑り止めか?


いこにフラれた時の





「早木ちゃん♪」

「んー?」

あたしは
タオルを整理しながら
耳を傾けた


「あのさぁ、明日レモン作ってきてくれない?」

「明日?いこが作ってくるって。だから」

「お前のがいいの」

「いこのがおいしいよ。あたしの家、いま砂糖ないから」

適当な言い訳を
言ってタオルを
棚に押し込んだ。


「んじゃ俺が砂糖持っていくから!!作って!!」

しつこいから
あたしは承諾した。