学園Princess


「って事で。
あのハンカチは
スルーして、
早く校舎に
もーどろっ!」

ゆみ が先頭に
歩き出し
海夏も ゆみ に
続いて歩きだす。

私は桜の樹に
引っ掛かった、
ハンカチを
見つめていた。

少し離れた場所で
「あーいりっ!
早く~!
先、
行っちゃうよぉ~!」
「愛梨ちゃーん。
おいでー!」
と ゆみ と 海夏が
呼んでいる。
『……。』

呼ばれているのに
歩き出さない
私を変に思ったのか
ゆみ と 海夏が
走り寄って
来てくれる。