学園Princess


向く方向を
変え、
帰ろうとしていた私は
後ろから
優しく包み込まれた。

そして

「おかしく
なんかない!
我慢しなくても
良いんだ。
愛梨は十分我慢した。
もう、
甘えてもいいんだよ。」

いつになく
甘い声で
言う竜也。

『我慢なんか
してないよ?』

してないはず…
なのに
なぜだか、
涙が流れた。

「愛梨?
見栄張らなくて
良いんだ。
寂しいって
言っていいんだ。
我慢する
必要なんてない。」

『見栄…?』
涙を流してるのに
かんづかれたくて
普通を装って
聞き返した。

「寂しいって
気持ちに嘘ついてまで
大丈夫って
見栄はらなくて
いい。
もっと
周りに甘えな。」